伊勢・鳥羽1泊2日旅行記(後編)

2020年5月1日金曜日

旅行

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伊勢・鳥羽の旅行記後編、筆者の怠慢により前編から4ヶ月以上遅れてしまいました。お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。

前編では出発~名古屋~松坂~鳥羽水族館~宿の初日の出来事を綴りました。2日目は鳥羽観光の続きと伊勢観光がメインとなります。

前編はこちら

【2日目】


目覚めたのは朝7時半くらい。正直まだまだ眠り足りないが、朝風呂に向かわなければいけない。男女の湯が入れ替わったので、朝は露天風呂に入ることができた。旅館で入る朝の露天風呂は格別である。ひんやりした空気を感じながら温かい温泉に浸かるという気持ちよさと、朝早い時間から温泉に入っているという充実感が幸福感をもたらしてくれる。

朝食は写真を撮っていなかったので何を食べたのか忘れてしまった。何か魚の干物などを出された気がする。

チェックアウトも済まして、まず宿から目と鼻の先にある砂浜から海を見ることにした。


海はもちろん綺麗だが、空が雲一つない快晴なので非常に気持ちが良い。毎日の通勤でこんな海を見ることができたら少しはやる気が出るのに、と思った。

本日の観光でまず向かったのはイルカ島である。鳥羽湾に浮かぶ小さな島で、気軽にイルカと触れ合うことができることを売りにしている。鳥羽マリンターミナルから1時間程度で鳥羽湾を周遊するフェリーが出ており、その途中イルカ島に寄港する。フェリーは30分に1回出発する。我々が駐車場のマリンターミナルに到着したとき、次の出発は5分後に迫っていた。これを逃すと30分の時間のロスになってしまう。ターミナルがすぐに見つからず周辺をうろうろしていると、近くにいたおじいちゃんが場所を教えてくれた。その方向にダッシュに向かい、チケットを購入。そして、また乗り場までダッシュ。なんとか出港に間に合った。全てはおじいちゃんのおかげだ。このとき気づいたのだが、三重は人がいい。観光客に対してあちらから話しかけてくれて、丁寧に教えてくれる。東京のような大都会だとあまり見られない光景だ。普段から綺麗な自然に囲まれていると、心に余裕が生まれるのだろか。

ターミナルでチケットと一緒にイルカ島で行われるタイムスケジュールを渡してくれた。見てみると、無料のイルカタッチイベントがこの船の到着直後に行われることに気づいた。この回の次は午後の14時頃だったが、そこまでイルカ島に滞在する余裕はなかった。もし、この船を逃していたら念願のイルカタッチができなかったのである。つくづくあのおじいちゃんに感謝したい。

ここでのイルカタッチには2種類のイベントがある。1つは、無料でイルカのおでこを一瞬だけ触れるイベント。もう一つは、有料で20分間体全体を触り放題のイベント(文面だけ見るといかがわしい)。我々が体験するのは前者のイベント。イベントの開始を待っている間、飼育員から注意点を説明された。イルカを触れるのは1秒程度で一瞬なので一緒に写真を撮る余裕はないとのこと。参加人数は我々を含めて50人くらいはいた。短時間でこんな大人数に触られるのはイルカにとってもストレスだろうし、あまり長時間水から顔を出していると乾いてしまう。イルカのことを考えたら仕方のないことだろう。それではイルカタッチの瞬間を動画でご覧いただこう。





初めてイルカに触れた感想は、「思ったより固い」。もう少しプニプニ感を想像していたので意外であった。私にとってはイルカに触ること自体が重要だったので、一瞬でも触れたことに満足している。

続いて、島の頂上にある展望台に向かった。徒歩でもすぐたどり着けるが、頂上までリフトが出ており、せっかくなので利用することにした。頂上のすぐ手前でアシカのショーがやっていた。あまり期待していなかったが、普通に良かった。ベテランのアシカだったようで、ボールを鼻でバランスをとったり、輪投げを首でキャッチしたりとお馴染みの演目を楽々とこなしていた。このアシカがすごいのは、2つのボールの色を見分け、指定の色のボールを運んでいたことだ。本来アシカは白黒でしか色を識別できないにもかかわらずである。ショーも楽しんだところで展望台に上ると、息をのむ光景が待ち受けていた。



見事な鳥羽湾の眺めである。この旅一番の絶景だったかもしれない。今回の旅行、仮に雨が降っていたらと考えると恐ろしい。一番の見所である海の眺めが台無しになるので、満足感は半減するに違いない。これだけ晴天に恵まれたことは運が良かったと思う。

そうこうしているうちにお昼が迫ってきたので、次の目的地である伊勢神宮へ向かう。鳥羽から1時間超車を走らせた先にあるのでそう遠くはなかった。しかし、周辺の駐車場がどこも満車で詰んだと思ったのだが、その日は偶然地元のマラソン大会の日で、河原を臨時の駐車場としていた。そこにはわずかながら空きがあったのでなんとか助かった。

伊勢神宮に参拝するときは「おかげ横町」でグルメを満喫したりお土産を買うのが鉄板である。それにしてもこの日は観光客(参拝客)がとにかく多かった。有名な赤福本店も人でごった返しており、風情のかけらもなかった。
我々は「わらじや」といううどん屋で昼食をとった。私は伊勢うどんと牛丼のセットを注文。伊勢うどんの特徴はコシがまったくないことだ。一時間程かけてじっくり茹でるからなのだそう。コシの強い讃岐うどんとは対極にあると言っていいだろう。その分もっちりふんわりとした食感を楽しめる。好みは分かれそうだが、私は結構好きかもしれない。
腹を満たしたところで、いよいよ参拝へ向かう。ちなみに伊勢神宮は内宮と外宮があるが、今回は時間の都合上内宮しか巡っていない。


内宮の入り口となるのが宇治橋という十五鈴川にかかる橋である。日常の世界から神聖な世界を結ぶ架け橋といわれており、渡ってみると本当に異世界へ向かうような感覚を覚える。下の写真は、橋を渡った先の御正宮までの道のりで見かけた池。緑と赤とが混じった木々が水面に反射していて実に芸術的である。


普段パワースポットに行ってもぴんとこないが、伊勢神宮は何ともいえないオーラというか、凄みを感じた。歩いてるだけで心が浄化されるような気がした。石段を登った先の御正宮では

伊勢神宮の敷地内は動物もなんだか神々しい。こちらは鶏。木に登り堂々とした立ち姿である。今回見かけることはなかったのだが、伊勢神宮の敷地内には白馬もいるらしい。次回の参拝時は是非お目にかかりたい。


引きで見ると実はこんなにいる。観光客に自ら近づくコミュ力の高い鶏もいた。


池で泳ぐ鯉たちもそこらへんの鯉よりも色が美しく、泳ぎ方も優雅に見える。この旅は水族館に行ったり、イルカと触れ合ったり、神社の動物を観察したりと動物づくしだ。


こんな感じで60分程度で内宮巡りを終えた。その後茶屋で休憩をしていたらいい時間になってきたので名古屋に戻ることにした。予定では19時前に名古屋着だったが、がっつり渋滞に巻き込まれてしまい、到着が2時間程遅れてしまった。ちなみに私は翌日仕事があったので、最終の新幹線を逃したら名古屋から通勤することになるのではないかとヒヤヒヤした。

三重の印象ががらっと変わった1泊2日の旅だった。まだ訪れたことのない方に少しでも三重の魅力が伝われば嬉しい。

最後に、今回活躍するはずだったガイドブックを紹介する(家に忘れてきてしまった)。表紙の写真は伊勢神宮の宇治橋だ。大人絶景旅というシリーズの一つなのだが、コンパクトなサイズで写真と文量のバランスがちょうど良く、モデルコースも充実している。ただシリーズとしては少ないのが残念。



以上

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社会人6年目のシステムエンジニア。 レールのど真ん中を歩く人生。

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